anego 林 真理子著
これってTVドラマになってたんですね。
某雑誌に連載中からすごい人気があったらしいのですが・・・もうほんとっ すごい内容で。
なんて表現すればいいのかな?展開はジェットコースターのようにメリハリがあって えっ?えっ?えっ?の 連続技がてんこモリモリ。 笑
だけど・・・読み手はなんだか、いつの間にか迷路に佇んでいるって感じ?
どんな出口が待っているんだろうこの奈央子という女性には?
この、ある意味不器用にしか生きられない、、そしてまた、、どうしてもそんなにも、これでもかっ・・これでもかっ・・・とそういう風な状況があちらから擦り寄って来るのか?と 絶叫したくなるような・・・^^; 主人公のおそるべしっ日常に・・・同情を禁じえないのだけれど・・・。
しかしながら 一方で・・なかなか 婚期を少し逃している・・という一点から目をそらしてみれば、普通の平凡な女性では経験できない・・・おいしい経験(異性との交際のみならず・・一流企業に勤めているということも含めて)もしている主人公なのよね・・なんていう感想も持ってしまうキャラです。
なかなか 結婚できない・・と言いつつ、 いい男と結構知り合って、つきあったりしているんですよね。後輩からは 姉御と呼ばれ、頼りになる存在で・・美貌もスタイルもそこそこいってて。
読み物としては、すごく娯楽性度高くって 非常に魅力的な作品ですが・・・どうでしょう?
すごく 考えさせられるかも・・かもかも。 未婚の人なら・・・未来の旦那様を選ぶのに・・だんだん・・訳わかんなくなりそうな気もしますし、既婚者なら・・・ わたしの選択はこれでよかった?のか・・・心配ごとが増えそうな・・・ 爆 人と人との間に存在する’愛’なんてものと 思わず向き合わされることになりそうですが。
ただ この奈央子というキャラを見ていて思ったのですが・・・こんなに・・異性との付き合いの途上で簡単に引き際がよすぎるというのも いかがなものかと。。。。。
執着心は時にプライドをなくし、己をぶざまに演出するかもしれないけれど、逆にこうも引き際がよすぎるというのも、なんだか、そのあまりの執着の無さの中に、情(相手を想う気持ち)というものがあまりにもなさすぎではないか?と なじりたくなったりもします。 大切なものは、時に理不尽さを伴っても・・・簡単に手放してはいけない・・・そんなふうにも思うものですから。
でも著書を反芻してみると、単に引き際がよ過ぎたというよりも、そういう風にいろいろな状況がそして彼女の気持ちがあるベクトルの方向へと・・・・・向けられていってしまうのですがね。
相手の気持ちを信じていたからこそっ、、好きだったからこそっ 「それは許せないでしょう」みたいな?!
そしてまた、そこには掛け値なしに、愛するべき異性を求めてやまない強い意志を感じました。
そういう意味で、 奈央子という女性は強い人だと思いました。
※最後に・・・吸引力指数度・・120%って感じで・・・めちゃくちゃ おもしろかったです。^^
でも 正直、疲れました。 笑
プロポーズしてくれた 森山君と 結婚したかな。
弱い女だから。^^;
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濃密な真実の愛か。凍りつく恐怖か。まさに恋愛ホラーともいうべき衝撃作!ファッション誌「Domani」連載中より話題騒然の林真理子待望の長編小説。丸の内OLの間に“anego”現象が吹き荒れています!
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