栗本薫氏の[タトゥあり]の本編ではなく番外というかスピンオフ
的話なのですが。
報われない恋の後、女性と普通の結婚をし、子供ももうけ、
まずまずの人生を自分も送ってこれた・・と普通に思うほどには
満足している自分を振り返る主人公。
しかし その主人公が伴侶のことを語る時の何気に辛らつな言葉に
何故か涙したり。(←わたしが(>_<))
『自分がどんな想いを抱えているか知る由もないほどの愚鈍な女で
何事にも疑いを持たず、自分の日常、身の周りの世話をしてくれて、
ちゃんと 子育てもしてくれた。
だが、ただそれだけの存在。
自分のあの時の恋は一生に一度の恋だった。←同性との恋を語っている。』
なあ~~んてむちゃくちゃ 伴侶を馬鹿にしきった云いざまに、何故か涙が
出てきちゃって・・・
フィクションの世界とはいえ、何も知らない主人公の妻が可哀想で。
それとも、主人公が゜高を括っているだけで、妻はもっと別の
感情を備えていたが、知らぬ振りで暮らしているとか?
想像の余地はあるけれど、作者はそういうふうに平凡で愚鈍な
女として描いているんですね。ほんとにたまんない描き方ですわ。^^;
本編のほうは、小難しい論理で話は最後まで展開されていきます。
ひたすら"痛い"話で・・・読んでて・・痛かった。 (。>_<。)
先だって逝去された栗本氏の功績は大きいですね。
芸能活動している時は 中島梓という名義で活躍されてましたよね。
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なんとか塾?でしたっけ・・・多くの門下生(・・って表現が正しいのかどうか
分かりませんが)に小説のなんたるかを指導し、わたしの知っている大御所
では 秋月こおさんのようなすごい作家さんを生み出してますし。
長期シリーズ「グイン・サーガ」はNHKでアニメ化されてましたしね。
(わたしは、ちょっとあの世界は理解できなかったのですが)←ちゃんと
腰据えて見てませんので、いたずらに「理解できない」と言っては
いけないのかもしれませんが。^^;
ウィキペディアWikipediaより抜粋
=経歴=
約30年間の活動で、新刊だけで約400冊の作品を発表した。
その中には1年間に20冊以上の新刊を発表した年も4年あり
、晩年も年間10冊以上の新刊を発表していた。
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作品には、森茉莉の影響を受け[9]、同性愛傾向が見られるものも多い。
1979年に刊行された『真夜中の天使』は、現在のボーイズラブに繋がる
源流的な作品として、ジャンルの創始に一役買った作品でもあるとされる[9]。
1978年の耽美小説誌『JUNE』の創刊にも深く関わっており、
誌上では栗本薫、中島梓の他、あかぎはるな、神谷敬里、滝沢美女夜、沙羅など、
さまざまな名義で作品や評論を提供した。
同誌上で連載の『小説道場』門下からも、秋月こお、江森備、柏枝真郷など
、同ジャンルの作品を手がける多数の作家を輩出している。
筆力の優れた作家さんばかりを世に送りだしていたんですね。
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栗本薫さんの本とはじめて出会ったのは随分昔で
図書館で・・だったかと思います。
長いシリーズ物で(クインサーガだったのかも?)途中で頓挫。
最近NHKでアニメ化したものが放映されてましたね。
BLを遅まきながら知るようになり、栗本氏もまたJuneの世界を
書いてらっしゃることを知り、特に「終わりのないラブソング」が
人気のあることを知り、いつか読もうとget。
まだ未読なんですよ。(← わくわくしてはいるのですが、まだ
読めてないのです。)
Wikipedis address
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%97%E6%9C%AC%E8%96%AB
それにしても 音楽にも精通してらして、ほんとに多才な人だったんですね。
ご冥福をお祈りします。