【 囚われの脅迫者 】 洸(著)
こちらも、さくさくっとな ♪ 一気に読ませていたたせきました。
大学時代の同窓生が再会したところから物語りは始まります。
同じ講義をとることもほとんどなかった二人。
日高隆一 雑誌記者。
甲斐芳弘 弁護士。
互いのイメージは硬派なハンサムで優秀な甲斐に対して、華やかな外見とともに、いつも周りには派手な連中をひきつれてリーダー的存在だった遊び人のイメージをぬぐえない日高。
接点はほとんどなかったけれど、 日高はその特別なオーラをはなってぃた甲斐のことは記憶に強く残っていて・・というより淡い好意のようなものは、すでにその頃から持っていたようで。
甲斐のほうはどうだったのだろうか? 好意ではなかったかもしれないけれど、また 大勢の友人たちに囲まれていながら、何故寂しそうな日高のことは、印象に残っていたようだ。
互いに扱っている事件や追いかけている事件が絡み、そんな中、日高の中では過去、甲斐のことは聖域で手を出してはいけない人間、手の届かない人間と認識していたもの(自分がゲイの為?ということと、甲斐が学業優秀&清廉潔白的生き方で凛としていたから?)が、手が届くかもしれないと思えるようになると、その気持ちを抑えることができなくなり、甲斐を事件のことで脅して、自分とのつきあいを強要してしまう。
このことがまた、自分自身の本当の気持ちから大きくそれてしまい、(純粋に甲斐のことが好きなのに、伝えられなくなってしまう)、別れを決意する日高。
※甲斐には大切にしている幼友達がいて、日高は甲斐がその年下の友人に幼友達以上の
感情を持っていると敏感に察していたこともあって。
事件を挟んで、日高の言動に触れたことで、 また 強要されてつきあってはいたものの、その付き合いでの日高を知るにつれ、甲斐のほうも日高の素顔・・ほんとうの姿を見てみたい・・と思ってくれていたのです。
遊び人を気取っているきれいなお兄さん(日高)がとんでもなくピュアで一途って、 甲斐もきっとコロッと気持ち 鷲摑みにされたのでは?