ひゃあ~っ、今日も?(実は一昨日もでしたので)用事が2件入ってまして、そのふたつの用事の時間帯が近かったものですから、綱渡り状態でより一層バタバタな午後になってしまいました。ふたつめの用事というのが、某講演会だったのですが。一時間だと思っていたのが一時間半で、、、ですが、たまには人様の話を大勢の人たちと、同じ時間と空気を共有して聞くというのもいいものですね。
‘*:;,.★ ~☆・:.,;* ネタバレあります ‘*:;,.★ ~☆・:.,;* ‘*:;,.★ ~☆・:.,;*
さて、本題ですが、【'Brokeback Mountain'】 観た直後に思考を巡らせ、再構築し、言葉をつむぎ出せればいいのですが、今回も時間を空けてしまいました。 かなり記憶から抜け落ちてしまった断片が増えているかもしれません。^^;
公式サイトがありました。 こちらの
BBSでは、イニスとジャックのことが多く(熱く)語られています。
まず、最初に単純にふたりを見比べたとき、細身でお肌のきれいな、、Boy's Loveに出ていてもおかしくない容貌の ジャック(ジェイク・ギレンホール)がいいなって思いましたが、途中からイニス(ヒース・レジャー)のほうにより一層魅力を感じてしまいました。
※余談ですが、 恋するなら、ヒース・レジャーかな。^^
最初に具体的な行動で誘いをかけたのは、ジャックでしたが。
映画だけでは、ただ単にそんなふうにふたりの初めて(馴れ初め)が描かれているのですが、それを速攻イニスが受け入れたということは、山で寝食を共にし、長期に渡って一緒に仕事をするうちに、互いの中にそういったある種の感情に転化できる下地が、既にできていたのかなぁ・・と思います。
ふたりとも、このときが"はじめて"だったようなのですが、思い切り二人でお酒を飲んだ後のことだけに・・・・「うーあーっ、 お酒でそっちにいとも簡単に走ってしまったのかいっ」と、観ていて 呟いてしまいました。^^; いわゆる・・・[ムラムラッときたやつ?]ってな具合です。^^;
まっ、ただのきっかけとして、捕らえるべきだとは思うのですが。こういった形でふたりの同性愛が始まるとは、自分としては見ていて、かなり以外でした。 ですが、きっとここに至るまでに2人の間には既に、熟して落ちる柿のごとく、じくじくと、想いは育っていたのでしょうね。
イニスには少年時代に、封建的で模範的な範疇から一歩もはみださない態でしか生きられない頑なな父親から受けた'トラウマ'の所以か? 相思相愛でありながら、ジャックと共に生きる道を選ぶことができませんでした。
この'トラウマ'というものを思うとき、 人の生き方はそれぞれ、批判などできるものではない・・という位は、柔軟でしなやかな魂であってほしいもの、と改めて思わせられるのです。
後、イニスと奥さんとのベッドシーンで奥さんの上半身がばっちり映っているシーンがありまして、 思わず、その美しいバストに'うっとり'してしまいました。 笑) おやじではないわたくしは、正真正銘 femaleですが、 あの時・・一瞬とはいえ、確かに萌えが芽生えて消えました。
あんなにきれいな体をした奥さんに、避妊をするくらいなら(実際、台詞としては・・・俺の子供が要らないというのなら、もう抱かない・・というふうに云ったと思うのですが)抱かないと、あっさりと身を引いてしまったイニスを見ながら・・・・ひゃぁ もったいないっ、きれいな体をあっさりと手放せるなんてぇ~・・・っと またもや心は'おやじ'になってました。
※奥さんは経済的に苦しいので、これ以上子供ができないように・・と避妊をイニスに頼んだのでした。
とは云え、いくらNice Bodyでも心が通しあわなくなれば、体を重ねることは難しいでしょうけれどね。 奥さんのほうが夫と、ジャニスの間柄を早い段階から知ってしまったこともあって、映像上では何も語られてはいませんが、なんとなく、2人の間に亀裂が少しずつ入っていったのは想像に難くないことだと思います。
見ていて、自分だったら・・と考えてみました。
時々、釣り仲間(好きな相手)と何日か出て行くけれど、今まで通り自分へも心身ともに愛情を注いでくれるなら、許せるかも・・。 この場合、自分が夫の一番ではなく、二番手ってことになるわけで・・・。
きっと、そんなことは無理でしょうね。
人間なんてそんなに器用に出来てないですもんね。
好きになったら、やっぱりそれは大概の場合、心を奪われる相手はひとりになってしまうと思うから。・・・っていうふうに、問題定義してあんなやこんな、、、考えさせてくれる作品となりました。
最後のエンドロール時に流れる歌の歌詞にもあるように、 途中でお金持ちの女性と結婚したジャックは貧困から抜け出せましたが、イニスは・・その後ジャックと付き合った20年の間も、ほとんど自分と家族を生かす為に、休みなく働き続けなければなりませんでした。
その生活の糧故に、ジャックにもっと逢いたい、切ない・・と乞われても、なかなか逢えないのでした。 この部分が切なくて悲しかったですね。
貧乏って悲しいですね。大好きな人とも、なかなか逢えないって。
貧困というもの、差別というもの、、なかなか人は望むままには生きられないということ、、そんなものを改めて思い知らされました。 世の中で決められた常識という規範から外れて生きることの難しさ・・。
小説にしても、映画にしても、 もっともっといい作品が世に出て、この世界がもっともっと、ひとりひとりにとって生きやすいものになってくれることを祈りつつ、、、記事を終わらせたいと思います。