第43回江戸川乱歩賞を受賞作品
破線のマリス 野 沢尚著
読み終えました。 おもしろかったです。最後がどうなるのか?ということをあまり考えることもなく、、いっきに最後のページになだれ込んだ・・・という感じで読み終えました。
頭の回転がトロイの木馬並の為、マルチメディア関連産業の製作を郵政省が一手に引き受ける云々・・・地上戦からBS,CSを中心とする宇宙戦となり、2010年頃には日本ととアメリカの
間や、東京と地方の間に光ケーブルが埋められ、今度は地中戦が始まる見通しです。
これらが通産省郵政省で縄張り争いがおきている・・・云々・・・。-p56
この辺でお脳ミソがフリーズしかかってしまい・・・爆
1~2p、音読をして なんとか通過しました。
もうその後は・・・次の展開は?次の展開は?という感じで、ババッと読んじゃいました。
※ テレビ局に勤める気鋭の女編集者が、自ら仕掛けた映像の罠に逆にはめられていく姿を描いたサスペンス。---この作品って映画化されてたようです。
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破線のマリス マリスとは? 悪意・・・。
*マリスの除去 ----悪意の除去
****著作より*********
アメリカの大学の'ジャーナリズム専攻教育では・・・'
製作者(記者)が電波に編集した映像を乗せる時、 記者が意図的に悪意の中傷をしていないか、あるいは無意識のうちに映像モンタージュに悪意をに潜ませていないかどうかを確認する
能力を養って、どんなふうに言葉や映像の中から'マリス=悪意'を取り除いたらいいか方法論をみっちり修練を重ねるそうです。
コメントの中で使われている副詞、形容詞に事実を水増しするような語句が含まれていないか、カメラが意図的に隠喩をしていないか。
映像編集のプロセスで主観のモンタージュが行き過ぎていないか、、などが報道倫理の問題としてゼミで議論されるという。し
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こんな表現で・・官僚(もちろん、一部そういう人もいる・・ということだと思いますが・・)が書かれていました。
{飲ませ、食わせ、抱かせ}という誘惑の地雷の中で生きている・・官僚・・。
停滞と癒着と腐敗を循環する貪欲なバクテリアのような・・・彼等・・・。
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ちょっと?と思ったのは、 主人公は まだ子供が3歳だというのに、仕事の為に(仕事をもう一度したいという強い欲求にかられ)夫と子供の元を去ります。
その彼女は、時々子供と会える日を楽しみにしている(ある種、生きがいともいえる様な)母親として、、、日々、子供を想い続けている母親として描かれているのですが・・・まだまだ
母親と必要としている3歳児の我が子を夫に押し付けて家を出て行った女が、そんなふうにそのあと、子供に気持ちを持てるものだろうか?と 疑問が残りました。
それとも、仕事の為に 日々の世話からは逃げても、こどもへの気持ちは持ち続けていられるというのは そんなに矛盾したことではないのか? よく分からないのですが・・・どうなんでしょうね。??