英語のことについて書かれてあるのですが、取り分け"ビジネス"に
繋がるように、ということで メインは"ビジネス英語"の攻略本
みたいな感じかな。
別にわたしの場合 "お金と"という箇所に大いに興味を惹かれたのではなく、
いえっ、別にわたくしがお金に執着がないという訳ではなく、
単に「誰でもおいしいビジネスチャンスが英語で書かれた本に
載っている」といわれましても、 そりゃぁ まったくビジネスの[ビ]も
知らぬ、一介のおばちゃんじゃぁ、生かすも生かさないも、別世界の
ことですから。
ビジネスを生業としてやっていこうと思っている人たちにとっては
この"ビジネス時、もしくはビジネスとして展開させるに値する情報を
いち早く迅速に取り込みたい場合においては、貴重なアドバイスとなる
提唱と言えるのでしょう。"
かなりの時間を労してたくさんの英語を覚えてきた、そして
その語学を生業として生かしてきた筆者だからこそ、その裏づけに基づいて
提唱できる内容になっていて、一冊目はおもしろく読めました。
しかし、海外の人たちと言語交流したいとか、洋書をちゃんと読めるようになりたい、
と思っているわたしのような者にとって、逆に「要点だけを掴めばいいのだ、膨大な
量のページ数を律儀に読んでいるのでは(丁寧に完読できる力がついてから
ビジネスを展開しようと考えているとネイティブでも事細かく理解を深めて
読み進めていくのが難しい英文を相手に-だいたいがビジネス関連洋書はページ数が
半端じゃなく多いらしい)いつまで経っても、ビジネスそのものに
取り掛かれない・・・というのが筆者の意見なのであるが、 目的の違う者にとっては
下の巻はだんだん眠くなってきてしまうものでした。
でも、筆者のものの捕らえ方はなるほどと、思わせてくれるものがあり、
何でもやはりダラダラと人と同じ考えで進んでいては人より抜きん出ることは
できないよねぇ~ってことに改めて気づかせてくれる一冊になっています。
眠くなってきて・・と書きはしましたが、下巻のあとがきp194とp195に
跨って綴られている氏のコメントを読み、いっぺんに眠気はとび失せ、
なんだかじ~んと胸のあたりが切なく暖かなものに包まれたのでした。
氏が子供の頃から父親が毎日ラジオで英会話を聞いてらした・・というお話なんですが。
そんな父親に対して自分も妹も「今更そんなもの聞いたくらいで英語が
うまくなるわけないじゃないか・・」と陰でそんな気持ちを抱いていたと
書かれてあるのです。
でも人ってやっぱり環境が大事なんだなって、しみじみ思いました。
そんな無駄なように見えていた父親の行動はちゃんと子供達に
知らず知らずのうちに影響を与えていたようです。
筆者も妹も 英語を駆使するような職業に就いたのですから。
具体的には記しませんが、おふたりとも、なかなか凡人ではなれない
職の変遷を重ねてらっしゃいます。
今だ そのおとうさまは英語、流暢に話せないようですが。^^;
継続は力成り。
話せなくても、読む力や書く力はきっと伸びているはずだと思います。
りっぱなことですよ。^^ わたしはそう思います。