" ふられたくらいで~ ♪ 泣くのはあほや!" ~ ♪
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"負けたらあかんで東京に"
"冷めとない やさしい街や道頓堀は・・・ ♪"
この天童よしみさんを毎年紅白歌合戦で見る度、思うことがある。
あるべきところにいる人がちゃんとその場にいる、
納まるべきところにちゃんと納まる、みたいな?安定感というか
安心感というか。
こんなに歌唱力のある人が、ここにいないでどうする?みたいな。
なぜに彼女を見て強くそう思うのか。
それは過去の彼女を見ているからだ。
彼女は長い間、あるべき場所、いるべきはずの場所にいなかったから。
表舞台に出てきたのは、デヴューしてから随分後のこと。
実力もあり、歌謡選手権に勝ち抜いてもいつの間にか消えてしまった
天童よしみ。
不条理なことに出くわすと、なんだかとても悲しいのだ。
そして、道理にかなった姿を目にすると、なんだかうれしいものだ。
彼女を受け入れない時代もあったけれど。
世知辛く、不安定な様相をますます呈している世相だけれど
ちゃんと天童よしみの歌を受け入れるようになった時代に
何故か、つかの間ほっと させられるのだ。